NLP が機能するための幾つかの前提

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催眠術に関する管理人の処女作です。

471ec80c69e4ef843ea33b0da3cd48a1_m前回までに、私たちが世界をどうやって認識し、また世界を想像し、それに対して過去から学んだことを踏まえて行動をとり、その一連の行動に没頭するのか、それともそれを客観視する、ということができるのか、というある意味「生きている」この一瞬をNLP の考え方を使って分解してみました(と大きく出ました)。

そこで、考えていただきたいのは、NLP の解釈を持って私たちは私たちの行動を理解し、その先のステップ(自分を変える、ベストパフォームを目指す)に進もうとしているわけですが、NLP 自体もある一定の前提を踏まえて作られていますので、その前提(諸前提 – presuppositions)を理解しておく必要があります。例えば。。。

  1. コミュニケーションは冗長的である。私たちは常にコミュニケーションを図ろうとしている。(Communication is redundant. We are always communicating.)

私たちは常に、自分の外か中か、どちらかに対してコミュニケーションを働きかけている、ということです。外か中か、と言われて、外、は誰か、とわかりますが、中?と思われたかと思います。そうです。誰かに語り掛けていなければ、自分の心の中で自分に何かしら語り掛けているのです。しかも、その自分に働きかけている言葉が常にあなたの内部世界をじわじわとどこか(いい方なのか悪い方なのかはわかりませんが)に押し進めている、のです。

  1. 人は不完全なものではない。とはいえ、行動が常に意味があるものばかりとはいえない。(People are not defective. Although some behaviors may not be very useful.)

私たちはそのものとして何かが欠けているわけではないのです。だから、思う通りに動くことが出来るのです。しかし、私たちは常に合理性を伴った行動をとる、とは限らない、のです。そうですよね。

  1. 人は必要な手段の多くを事前に得ている。(People already have most of the resources that they need.)

ところで、この「手段」ですが、NLP では「リソース」と呼ぶことの方が自然ですが、これには、経験、スキル、知識、時間、お金、人脈など、それぞれの持つ目標を達成するためのあらゆるものを指しています。私たちが何かをするときに、たいていの場合、成しえるためのリソースは整っているのです。とはいえ、例えばこう思うかもしれません。今手元にお金がないから違うんじゃないの?いえいえ。自分のお金はなくても、あなたが成しえるために必要な資金を持っていて援助する人はどこかにいるはずです。

  1. 何事も、充分に細分化するならば実現可能である。(Anything can be accomplished if we break it down into small enough pieces.)

小さなことの積み重ねで、事はなしえる、としたら、その一歩一歩は十分成しえる程度の挑戦、なのでしょう。それが一足飛びに実現しようとすると大きくなりすぎてしまう、とも言えるのです。

  1. 失敗は存在せず、ただフィードバックを得るのみである。(There is no failure, only feedback.)

発明家のトーマス・エジソンは成功するまでに1000回以上の実験を重ねたそうですが、彼が期待する結果を得られなかった時に言った一言とは、こうだったそうです。「私は、このやり方では期待する結果が得られない、という成果を得た。」

  1. コミュニケーションの意味とは、あなたが受ける反応そのものである。(The meaning of the communication is the response that you get.)

言い換えるならば。。。あなたが伝えたかったことと、相手が受け取ったことは違う可能性がありますし、相手が意図していることと、あなたが理解したことも違う可能性があります。でも、想像上の相手のイメージと悶絶し、その後相手の本意を知って更に頭を抱えたこと、ありませんか?

  1. 人はそれぞれの持つ、現実そのものではなく、自分自身の中の現実を射影した「地図」に対して反応する。(People respond to their own internal “map” of reality, not to reality itself.)

私たちは自分の中にあるイメージでものを考えていますが、そのもの自体はイメージと異なることがあるのは、地図をもって街を歩いて、地図から読み取れなかった風景に気付くことと同じかもしれません。

  1. 人は常に、え得る最善の選択を取る。(People always make the best choice available to them.)

私たちはそれが仮に間違ったと後から思ったとしても、その時に手にしていたリソースを使って判断したことに基づいて動いてます。なので、その評価はあとからなんとでもつけることが出来ます。

  1. 全ての振る舞いは何かしらの背景において意味がある。(Every behavior is useful in some context.)

ダイエットしたいから、食事制限して、でも気付いたら体が欲していたから食べた。なんて、思うと意志薄弱と思いますが、体が素直に足りないものを求めたという意味では食べたことは体に必要だから、だったのです。なので、あることに対して否定的なことも、別の側面でみると肯定的なことがある、ということなのです。

  1. 経験には仕組みがある。(Experience has a structure.)

私たちが外界からの刺激を受け取り、取捨選択し、意味づけした上で理解していることが物事である、ということは私たちが経験しているということはまさに、そのようないくつものレイヤーが重なり合った成果物を経験と呼んでいると考えるのです。そうすることで、その重なり合い方、そしてそのそれぞれのレイヤーの一つ一つに注目し、必要に応じてそのレイヤーの色付けを変えたり、重ね合わせ方を変える、ということを NLP が行っていくのです。

  1. システムの中でもっとも柔軟性を備えた要素がシステム全体を制御する要素になる。(The element in a system with the most flexibility will be the controlling element.)

実はこれは 1956年に Ross Ashby がサイバネティクス(人工頭脳学)の本の中に記した言葉なのですが、生理学や社会学、生態学や経済学のその活動の多くが、また、生命や科学から派生した多くの物事が「規制」に基づいているのであり、またその「規制」によって、その活動の結果の多様性が狭められている、と考えられます。そうであるならば、もし多くの可能性があるのであれば、柔軟性をもって取り扱う必要がある、というのです。
ですが、この言葉を次のように NLP を使う人たちは解釈していることが多いです。それは、人と接するにあたっては柔軟なアプローチをすべきであり、それは、もし新たな隠喩や介入をもって相手を驚かせ、視点をずらすのであれば、相手以上の選択肢を持つ必要がある、というものです。

142944d3722465be7f9b3c4913cf9a91_mこのうち、特に2, 3, 5, 7, 8 と 9に注目してください。これらの前提をまとめると、NLP を学ぶことによって、下記のように、過去に経験と全く異なる経験を得る前提を持つことになるのです。

  • あなたは壊れてはおらず、
  • あなたは不完全ではなく、
  • あなたは失敗したのではなく、
  • 何もあなたを判断することはない。

なんとなく、これらの反対のことを自分に照らし合わせがちではないですか?

とはいえ、覚えていて欲しいのは、だからと言って、人生がパーフェクトになる、ということではないのです。これらの前提条件を持つことにより人生の「とあること」を素早く変えることを示すことで、NLP はあなたを驚かせ、また楽しませることになるのです。

さらに、次の二つは形而上学的、もしくはスピリチュアルな次元で、NLP の前提になっていますので覚えておくとよいでしょう。

  1. 人生は続くものである。(肉体が朽ちても魂は生き続けます。) (Life is continuous. (You have a soul that survives after death of the physical body.))
  2. 人生の目的の一つは、知恵(と学び)を実体験から得ていくことである。(One of the purposes of life is to gain wisdom (learnings) through direct experiences.)

これらはそれぞれで一つの記事になるほどの内容を持っていますので、また機会を見て整理しますが、これらを踏まえて、今後、大きく分けて二つ、対人でのコミュニケーションの話と、自分自身をよりよくしたい、ということを実践的におし進める手法、チェンジワーク、を紹介していこうと思います。

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