ペーシング – 相手と同調する

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ペースを合わせて歩くとその先には

ペースを合わせて歩くとその先には

ラポールとは相手との無意識の橋渡し、という話の中で、ペーシングが相手との同調を行うという説明をしましたので、実はペーシングを学べばラポールが誰とでも築けるのでは、と思い始めた人が多いかと思います。

実際の役割を考えれば当然その通り、なのではありますが、実際にその方法といえば、多岐にわたる手法が含まれていますので、どこでどうやって使うのか、もしくは使ってしまっているのか、を理解しておくことは今後意図的にラポールを築く、もしくはあえて築かない、という時に力を発揮します。

ではその方法ですが、大別すれば聴覚情報でペーシングしていることを発信するか、視覚情報で発信するか、に分けることが出来ます。でも当然ですよね。嗅覚や感覚で同調するってまずどうやるんでしょうか。

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聴覚情報でペーシングする

聴覚で同調していることを相手に発信する方法はいくつもありますが、一番誰もが気づかないうちにやっているところから説明していきましょう。

内容(コンテキスト)で合わせる

これは前回の記事でも書いたことですが、まさに共通の話題、趣味、知人といった、相手と自分との間に同じものが何かしらありますよ、というだけで知らない間に相手にまず気持ちを許してしまうケースが散見され、また実体験としてもあろうかと思います。

あまりパワフルではないものの、効果は普通に見られますし、顕在意識レベルで同調するのも特徴的です。

声のトーン、大きさ、スピード、リズム感、呼吸で合わせる

前述が顕在意識レベルでの同調を行うものでしたが、声の大きさやトーン、スピード感やリズム感での同調というのは案外意識しないところで起こりがちでもあり、また相手も例えば

「あ、声の大きさが一緒」

とは、顕在意識が拾って指摘することはないでしょう。ある意味4Te で情報を受け取るプロセスから無意識レベルで相手に同期することを拾ってもらっている、というものです。ですので、「売り言葉に買い言葉」で喧嘩が止まらないのは、お互いが同じペースで同じ語調、同じスピードとテンポで掛け合うが如く口論しているからかもしれません。

別の例として、「アナと雪の女王」の劇中でアナが王子様と歌う中でアナが好きな物があれこれ言った後に王子が「ああ、僕と同じだ」とだけ調子よく合わせていたシーンがあったと思います。あれも相手と自分は同じなんだよ、と言うのをリズムよく伝えていたことでまんまとアナは意気投合してしまった、訳です。その意味ではあのシーンはよく考えられたと思います(笑)

また、言葉の発し方だけでなく、息遣いや呼吸のペースだけでも同調することが可能です。実際、愛を育んだ後にお互いの息が乱れている状態で、相手の息遣いに合わせることで同調し、その後で相手の呼吸のペースを自分のそれに誘導することも可能になります。

言葉で合わせる

以前、相手の優先する代表モデルに自分の使う言葉の表現を合わせることで相手の理解のしやすさを高めてあげる、という記事を書きました。
https://www.nlp-learning-aids.jp/nlp-and-you/representational-model

実際に、この代表モデルだけではなく、相手の思考パターンに合わせるような言葉づかいもペーシングとして効果を上げることが期待できます。例えば、相手がよく使う言葉遣いや言い回し、キーワードを混ぜてみる、というのは一つの方法です。それ以外に有名な言葉での合わせ方としては、バックトラックやパラフレーズがあります。

バックトラックとは

バックトラックとは、端的に言えばおうむ返しのことで、相手の言った言葉を単純にそのままいうこと、を指します。そうすれば、あなたの言葉はちゃんと聞いていますよ、というメッセージを送りますし、前述の通り相手が使った言葉を使うことで相手の思考に合わせている、というメッセージも送ることが可能になります。

とはいえ、「〇〇です。」に対して「〇〇なのですね」と返すばかりですと、何も考えずに聞いたことを言っているだけ、というのがあからさまに思われてしまいます。そこで、進んだバックトラックでは、相手の言葉の一部やキーワードを返すことで、行っています。

パラフレーズとは

とはいうものの、バックトラックではどうしても、聞いていないという印象を与えかねないので、それ以上に効果的な返答の仕方として、「これは〇〇ということでもありますよね?」のように、別の言葉で言い換えて意図を確認する方法があります。これがパラフレーズと呼ばれる方法です。別の言葉を使うことで、聞いていて、飲み込んで、自分なりに置き換え、要約してくれているんだ、ということを感じ取ってもらうことが目的です。ですので、その置き換えや要約が外れたとしても、問題はありません。ちゃんと聞いてくれているんだ、という安心感のもと、「いえいえ、そうではなくて」と返してくれることがほとんどでしょう。そうすることで、会話のペースを作ることにより同調していく流れが出来上がっていくのです。

ですが、パラフレーズでも気をつけるべきことがあります。それは言い換えを聞くことでそのコンテクストの意図を誘導してしまったり自分の解釈を押し付けてしまうこともあります。それは相手の気持ちを尊重することが大事である以上意図すべきところではないので

「あなたの意図を確認したいので言い換えるとどうなるのか聞いてもらえますか」

というような態度や、実際に言葉に出すことで許可を得つつ行うことも視野に入れておくといいかもしれません。

視覚情報でペーシングする

視覚で同調しているのを見せる方法としては、有名なミラーリングが出てきますが、お揃いのユニフォームを着ていることで一体感を共有する、というのも実は視覚情報を使ったペーシングによるラポールの形成の一つの結果、と考えることができます。

ミラーリングとは

ミラーリングとは、自分に似た行動をする人に人間が安心するところから、同じような動作を行うことで無意識に対して同調しているのを伝える方法です。方法としては大別して三つあります。

ダイレクト・ミラーリング

相手が右手をあげたら、自分は鏡対象となる左手を上げる、といった具合に、鏡対象の動きをする方法です。従って向かい合っている状態の時に行うことが多い方法です。

ラテラル・ミラーリング

相手が右手をあげたら、自分は同じく右手を上げる、と言った具合に、同じ動作をする方法です。隣同士に並んだ時に行う方法、ともされています。

クロスオーバー・ミラーリング

相手が右手をあげたら、自分は左足を上げる、という具合に、ダイレクト・ミラーリングのような同じ動作をしないものの、似たような動作を見せる方法、です。

実際にミラーリングするには?

では、実際にミラーリングする際に気をつけなければいけないことは何でしょう。

例えば自分の眼の前にいる人が、もし、腕を組む自分の真似をすぐにすべく腕を組んだらどう思うでしょう。自分と同じように相手から何か言われたりするのが嫌だと思っているのかな、と思うでしょうか。それとも、「ミラーリングして同調しようとしているのでは?」と勘繰りますでしょうか。実際、どちらも正しい見られ方でしょう。とすると、あからさまなミラーリングはしづらい、ということがわかります。それに、そもそもやっていることが顕在意識にバレバレ、ですので、無意識レベルでのラポールの形成の役に立っていないようにも思えてきます。

ですので、ニューコード NLPの世界では、極微筋肉運動でミラーリングをしましょう、と教えています。いわば、右手をあげたら、左の肩をわずかに上げる、といった感じでしょうか。相手が認知するかしないか程度でも十分なのです。

しかも、動作をミラーするタイミングも、同時ではなくワンテンポ遅らせる方が良い、というのが散見されていますが、実際極微筋肉運動で合わせるならば、すぐさま行っても、そもそも不自然な動きに見えないので大丈夫、という考えに立っているようです。

まとめ

以上のように、無意識レベルに同調していることを伝えようとする方法は思っている以上に多いことがわかりますが、他方で、これを気づかないうちに同調すべく合わせていた、というのも見えてくるかもしれません。一度自分のコミュニケーションの際の態度や言葉使いなどを見直してみると良いかもしれませんね。

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