
旅をするには地図が要ります。では人生という名前の旅には?
これから旅行に行くとします。カレンダーやスケジュールを眺めて旅行に使える日にちを確認したら行く先を決めて、現地のガイドブックを見ながら、そこでやりたいことをいくつも考えてそれらを組み合わせてどう過ごすか予定を立てるのと同時に、旅行先にたどり着くための往復の交通手段とそのプランも決めて予約して、前日までに荷物をまとめながら、途中で天候などの急変など思いつくトラブルに備えた準備もまとめて荷造りして、当日はいざ実行!
すると、途中でトラブルが発生するかもしれませんが、他のルートや予定を調整して旅行を満喫して無事に帰っては、その時のトラブルも含めていい思い出だった、と思い返すのかと思います。
では、私たちの日常はどうでしょうか。
私たちが日常と切り離してなりたい自分という人生の目標が出来たとき、それに向けてどんな準備をし、アクションを取り続けて、実現した後にいい経験だったと思えるのでしょうか。
見出し
サクセス・ストラテジー: 目標実現のための自分で描くガイドブック
なりたい自分、と言われたときに何を思い描くでしょう。例えば、とある資格を取りたい、というなりたい自分が心の中で沸き上がったとします。それは、漠然ととある資格を手にした自分の姿でしょうか。それとも、資格を得てイキイキと働いたり充実した生活を送る自分でしょうか。
また、その資格を取るためにはどうしたらいいのでしょうか。試験に受からねばならない、としたら、いつの試験を受ける為に、何を学ぶ必要があって、どのように学ぶ必要がある、という道筋と、自分の今の生活との間にその学ぶということがうまくかみ合うのでしょうか。自分の今の生活にちょっとしたトラブルが起きたときに試験勉強との兼ね合いはどうなるのでしょう。
通常、そんなことまで考えることはないですよね。でも、私たちは旅行だとあれこれ思いをはせて、その時間すら旅行の楽しみとして過ごしているのです。ならば、なりたい自分になるのも同じように準備したら、今までよりももっとなりたい自分に近づきそうな気がしませんか?
そんな、なりたい自分という目標のために今の自分から向かう道筋や途中のトラブルに対する備えへの想定、そして、実際に目標がどのような形で達成されるのか、という自分に明確な「ゴール」を決めて向かえるようにしてあげる、全体のプランニングをサクセス・ストラテジー(成功への戦略)とNLPでは呼んでいます。
それは、旅行をする時のガイドブックのように、目標への道筋や障害への対応を示し、目標のイメージより豊かにすることで「なった自分」に対する実感を見せることにより、あなたの「なりたい自分」という一段進んだところにより押し進めてくれる、のです。
では、そんなガイドブックはどうすれば手に入れられるのでしょう。
サクセス・ストラテジーの構成

スケジュールを決めて、アクションを準備して
サクセス・ストラテジーは次の三つが揃い、調和がとれたもの、と考えられています。
- 目的の明確化
- 鋭敏な知覚
- 柔軟性
目的の明確化
目的が明確になることで、どうすればゴールになるのか、という終わりが決められるのはとても大事なことです。終わりのない旅は途中でモチベーションが途絶えてしまいます。また、目標が明確になることで、今と目標との違いが明確になりますから、その違い(ギャップ)を如何にして埋めればよいか、というプランが作りやすくなります。
鋭敏な知覚
知覚といっても、地図が読めていまどこにいればよいか、という物理的な感覚、というよりは、目標に向かってアクションを取り続けている中で、自分がちゃんと目標に向かっているか、それとも横道にそれていないか、ということを常に感じ続けられる感覚がこの場合には大事になっていきます。時として人は手段が目標になってしまうことがあります。それはそれで仕方ないのかもしれませんが、そこにどれだけ早く気付いて修正できるか、そんな知覚をここでは必要としています。
柔軟性
目標に対してまっしぐら、で常に進めるならばどれだけ簡単でしょう。今の私たちを取り巻く環境はどう見ても複雑で多くの人や物事と絡み合っています。その中でどのように目標を実現するためのアクションを取れるようにするか、時には別の2番目にベストな選択を迫られることだってあるかもしれません。そこで柔軟な判断が私たちには必要になるのです。
三つの要素を手に入れるには?
次の記事から、その三つの要素を私たちの力にするためのエクセサイズや考え方をご紹介していこうと思います。物によってはあなたの頭のエクセサイズにも使えるものもあります。ぜひ人生の大きな目標の為だけでなく、いろいろな局面で使えるような柔軟性をもって学んでいきましょう!