
なりたい自分のイメージにうっとり。。。ではダメで。。。
なりたい自分、というぼんやりとしたイメージを現実にするためのツールとして、まず復習になりますがサクセス・ストラテジーを考えるにあたって次の三つがバランスよく保たれていることが必要だと言われています。
- 目的の明確化
- 鋭敏な知覚
- 柔軟性
それぞれどういうことかというと、細かいところはサクセス・ストラテジーのページをご覧いただくとして、目的の明確化とはゴールはより明確にイメージ出来て実現できたか判断しやすいものにしましょう、ぼんやりすぎる(旅に例えるなら、街にいく、だけ)のもよくないですよ、ということです。鋭敏な知覚とは、自分がちゃんと目標に向かっているか理解しているか、横道に逸れていないか、ということが分かるか、目標を立てるのはいいけど立てることが目的になっていないか(例でいうなら、実行不可能なくらいの旅行先のイベントを並べる)、ということです。そして柔軟性、とは、実際に実行していても予定通りにならないことも多い世の中、時として予定していたベストと思われる方法が実行できない時もありますので、その時には次善の策を選ぶ(行こうと予定していた場所が休日で入れないから別のところにいく)選択が出来るか、ということです。
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では、実際にそれでどうやって目標を作るの?
プランを作る指針であるサクセス・ストラテジーはわかったけど、じゃあ、実際にどういう目標を立てたらいいの?と思いますよね。その時に使えるツールが、「アウトカム・フレーム(目標設定法)」というものです。一年の計は元旦にあり、を題材に見ていくならばこんな感じで進んでいくのでしょう。
目標の形はどんな形?
まず今年の目標を考えるときに次のことをまず考えてみてください
- 肯定的な表現をする(例えばマラソン大会で途中棄権しない、ではなく走り切る、のように)
- 自分自身でマネジメント出来る(途中でずるして通りがかりのバスにのる、のような人任せなこととか、偶発性のある要因や外部要因の強い事は入れない)
- 達成可能なサイズの目標にする(マラソン大会を2時間切る、は普通に無理ですよね。でも、7時間を切る、は努力をあまりしなくとも出来そうですよね。では、3時間半は?といった自分に緊張感が適度にある目標にすることが大事になります)
目標達成はどういうこと?それとも永遠に目指すのが目標?
次に、自分で認識できる、目標達成した時の証拠を確認しましょう。早く走りたい、と言って、毎日毎日一人でタイマー片手にもっと早く走れる、と言いながら毎日毎日0.1秒を削り続ける、なんて、いつまでも、どこまでも、続けなければいけないようで途中で燃え尽きそうですよね。そうしたら、例えば、マラソン大会で3時間半を切って走った後に受け取る完走証明書を手に喜ぶ自分がいて、初めて目標を達成した、としてみましょうか。そうすると、分かりやすいですよね。
目標の意義、考えてみたことはありますか? – メタアウトカム
その次に、その目標が達成することの目的(これを、NLPではメタアウトカム、と言います。アウトカム-目標のメタ-概念-レベルのもの、というべきでしょうか。)は何か、考えてみましょう。3時間半を切って走ることで自分の自信と達成感、そしてその先のレースへの可能性を広げてくれるマイルストーンになりそうですよね。
この目標、どうやったら本当に実現できる?何が必要?
ここでやっと、何をしたら実現可能となるか、出来る事(NLPではリソース、と呼んでいます)を考えてみます。3時間半を切るためには今まで以上の普段からの走り込み、だけでなく体力の補強、それと同じ目標のランナー仲間と競う、などあらゆる角度から考えて出来そうな、いろいろな方法が思いついてきます。
目標達成した自分に何が起きるか、想像できますか? – エコロジーチェック
そして、成功したときの影響も考えてみます。多分3時間半を切って走れるようになって普通に考えると問題はないかもしれませんが、いきなりやると膝を悪くするかもしれません。でも、成功したときの影響を考えるって不思議ですね。でも、実はあなたの無意識というのは案外こういう影響を配慮してあなたを先に進ませないこともあるのです。例えば今の膝を悪くする、と思いつく、ということは膝の負担を軽くするために無意識が速く走らないようにしている場合もあるのです。
なりたい自分になった時、どんな気分なのでしょう。想像できますか?
その上で、目標が達成されたときのことをイメージしてみてください。汗だくで3時間半かからずに走り切ってゴールして、友人たちが驚きつつも出迎えてくれています。自分の中でも疲れを感じているものの目標が達成できた喜びで胸が熱くなっています。どうでしょう。それを感じるだけでも目標を達成したくなってきますよね。
最後に、その感想を文字にして読んでみましょう。
そこで、これまで感じたことを文章にまとめてみましょう。この例だと「今年の年末までのマラソン大会で3時間半を切ったタイムで走り切ります。ゴールで友人たちが驚きながらも喜んで迎えてくれて、自分でも疲れが吹き飛びながら喜んでいます。」
まとめ
アウトカム・フレームは、頭でその実現方法やプロセス、障害などの様々な角度で目標の実現について考えるだけでなく、実際に最後に文字にすることで目標を形にすることで実感を与えてくれます。ですので、これは頭でっかちにならずに手を動かしてみて、実感してみてください。