ミルトン・モデルとは

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NLPを使ったコミュニケーション能力向上の著書です。ぜひご覧ください。
催眠術に関する管理人の処女作です。

対話はいつだって寄り添いながら目を見ながら拙著の催眠術のサイトでも何度もフレーズとして取り上げつつも、詳細を説明して来なかったのが、このミルトン・モデルです。勿体ぶっていたわけではないのですが、洗練されたパワフルなツールなので、どのように適切に伝えられるか、悩ましく考えてしまうほどのもの、と理解してただけると助かります。

ミルトン・モデルとは?

これは端的に言えば、言葉だけによる催眠術、というよりは相手に対して暗示/誘導の効果を引き出すものです。1970年代に活躍した有名な催眠療法士、Milton Erickson が使った催眠術の際の言葉を分類し、モデル化したものです。このモデル化を行ったのが NLP の提唱者たちであり、またMilton Erickson のモデリングを行った過程で行われたものですが、無意識をある意味取り扱うNLP にとってもそのフレームワークの中の重要なツールとして取り上げられることから、NLP = ミルトン・モデル、という認識になり、またそのお陰で、ミルトン・モデルなどを使って無意識の領域を扱う NLP も新しい催眠術の形、と捉えられることも多いのです。そのパワフルさに、催眠術だけではなく、セールスの世界で相手の購入意欲を誘導する、といった使い方を目指す人も多いため、世の中に知られるものとなった、のです。

実際のミルトン・モデルにおける分類とは?

Milton Erickson が催眠術を掛ける際に使った言葉の使い方を分類したのがこのミルトン・モデルですが、実際の分類としては下記のような 22があります。ここではそれぞれの例を列挙しますが、この先ではそれぞれについて詳細に見ていこうと思います。

  1. マインドリーディング: 相手の気持ちを理解した方法を明示することなく、相手の考えや感覚を読み当てること。例文「私にはあなたが〇〇したいのがわかります。」メタモデルでの防御方法「どうやってわかったの?」
  2. 遂行発話の欠如:価値判断を行った根拠を示さない形での(明確にされない比較を含んだ)価値判断。例文「そして、〇〇を不思議に思うことは良いことなのです。」メタモデルでの防御方法「で、誰が良いって言ったの?」
  3. 因果関係:あることがとあることの原因となるように暗示すること。例文「もし〇〇ならば〇〇」「あなたが〇〇するのと、あなたは〇〇する」「なぜなら」メタモデルでの防御方法「あなたは本当にそれの原因について確かなのですか?」
  4. 複雑な同等性:二つのことを同等に並べることで、その意味も同等になる。例文「これはすなわち。。。」メタモデルでの防御方法「これはどれくらい明確に〇〇と同じ意味なのでしょうか?」
  5. 前提:言語学的に過程が同等なもの。例文「あなたはたくさんの〇〇について学んでいます。」メタモデルでの防御方法「あなたはそれをどうやって理解したのでしょうか。
  6. 普遍的数量詞:「どんな時も」、「どのような境遇であっても」、「いつも」、でも、「みんなで」、のように普遍的な数量句で、関連性や連結を持たせるもの。例文「誰もが口にすることですが」メタモデルでの防護方法「本当?全部?誰もが?いつも??」
  7. 叙法助動詞:可能性や必要性を仄めかす、人生における私たちの法則をしばし形作る言葉。例文「それはあなたが学ぶことが出来て、すべきで、しなければならないことです。」メタモデルでの防護方法「なぜ今する必要があるのでしょうか?」
  8. 名詞化:(動詞を含む)動作を表す言葉を名詞に変えることで時間の中に固定してしまうのです。例文「新しい洞察、そして新しい理解を。。。」メタモデルでの防御方法「あなたはどうやって明確に見たり理解したりしたのでしょうか?」
  9. 不特定の動詞:形容詞/副詞修飾語が動詞に対して明確ではないもの。例文「そして、あなたは、幸せに、することが出来ます。」メタモデルでの防御方法「そして、私は、何を幸せな気持ちで、することが出来るのですか?」
  10. 埋め込まれた質問:ある意見に続く質問によって、反論を潜在的な同意にすり替えるように仕向けます。例文「そうではないですよね?」メタモデルでの防御方法「いいえ、そうではありません。」
  11. 関連する指針の欠如:聞き手の経験の特定の一部を見分けさせない慣用表現。例文「ご存知のように、出来ます。」メタモデルでの防御方法「何をできるのですか?」
  12. 比較の省略(不特定との比較):比較をするが、何か/誰かとを明確にしない。例文「そして、それは多かれ少なかれ良いことなのです。」メタモデルでの防御方法「何と比べて多かれ少なかれなのですか?」
  13. 現在の経験との同調:相手が否定しようのない、証明可能な外的経験をありのままに説明する。例文「あなたはそこに座り、私の話を聞き、私を見ていて(など)」
  14. ダブル・バインド:「もしくは」で区切られた(両方共好ましく、切望する)二つの選択肢を提示する。例文「あなたが、早かれ遅かれ気付いてしまうのか、私にはわかりません。」メタモデルでの防御方法「誰が私が知ることになると言ったのでしょうか。」
  15. 会話的前提:コミュニケーションとは、その反応が「はい」か「いいえ」となる質問という形態をとります。もし私があなたに何かをして欲しい時、何か他にどうしたら、あなたに意識されないままにその事をしてもらうことが出来るでしょう。これは、権威主義を除いた上で反応するかしないかをあなたに選ばせているのです。例文「あなたはこれが何かあなたが理解していることだと感じていますか?」
  16. 拡大引用:反論させないように通常は使わない範囲まで広げた引用。例文「先週私は友達といたのですが、彼の仕事の同僚が言ったのを小耳に挟んだのですが。。。」
  17. 選択制限違反:人間や動物だけが感情を持つところで、そのように作られていない文章。例文「ドアマットが踏みつけられていると感じるのと同じように椅子が座られていると感じます。」
  18. 音韻的曖昧さ:同じ音で異なる意味を持つ二つの言葉。例文「聞く」「菊」
  19. 構文的曖昧さ:単語の機能(構文)が直前の文脈から直ちに定められない。例文「彼らは親戚を訪れています。」「セールスマンを売るのはトリッキーだ。」「私はマネジャーたちを管理しすぎている。」
  20. 範囲の曖昧さ:言語的文脈から、その文章に文章のその他の部分からどのくらい当てはめられるか決められない。例文「あなたを子供として話しかけます」「その年取った男女は」「かき乱す雑音と考えと」「あなたの手と足の重さ」
  21. 句読点の曖昧さ:句読点が文章の流れから削除され、もしくは休止が間違ったところに置かれる。例文「私はあなたの手が私のグラスに気づいて欲しい。」
  22. 利用:起きたことすべて、もしくは言われたことすべてを利用することを覚えること。例文 相手は「私は売られていません。」と言う。それに対して「その通りです。あなたはまだ売られていません、なぜならあなたはあなたをすっかりと、完全に売るようなたった一つの質問をまだしていないからです。」

 もしこれをひとまとめにした例文を作るとしたらこうなります。

 私には、あなたが。。。考えていることがわかります。それを考えることはとてもいいことです、何故ならば。。。それの意味するところが。。。あなたが多くを学び、その全てが、その全てが。。。あなたが学び得ることであり。。。あなたに新しい洞察と理解をもたらすのです。あなたには出来るのです、ですよね?誰もが、そう、あなたも知っています。多かれ少なかれ正しいことなのです。あなたはここに座り、私に耳を傾け、私を見て、それはあなたの無意識もここにいて、私の言葉を聞いているのです。その時、あなたは多分、そのことを学びつつあり、あなたがすると思う以上に無意識のレベルでは既に理解しているのです。そして、私が彼に対してそのことを話し、これを学び、あれを学び、彼に望むいかなる方法でいかなる順序で学ばせるのは正しくはないのです。感じますか?あなたの理解する何かを?何故ならば、それは、私が先週一緒にいたミルトンが、1979年にマイアミでのトレーニングについて私に話してくれたのですが、その時彼に「椅子には感覚があって」という話をした誰かさんに対して話したらしいのですが、それは。。。

でも、どうやって使えるの?

上のそれぞれについて、あまりに概略的だと使えないでしょうから、一つ一つに対してその背景や例文などをご説明していこうと思います。

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